システム開発というときの財務会計システムの位置付け

query_builder 2020/09/04
ブログ
財務会計システムの企業システムとしての位置付け
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財務会計システムについて再度整理してみます。



これは企業全体のシステム関連図です。

広義の財務会計システムは会計という情報を提供する仕組み(システム)を言います
この中には役割に分けると株主や取引先・銀行などのような会社の外部に情報提供をする財務会計、経営陣などの会社の内部に情報提供をする管理会計、そして資金の流れを管理する資金業務の三つに分けられます。

財務会計システムが持つ機能
財務会計機能
法定帳票作成
入出金管理(経理業務)
決算管理
資産管理

管理会計機能
予実算管理
在庫管理
原価管理

資金管理機能
資金調達

これを纏めると図のようになります。



生産管理システムと販売管理システムとの関連を示しています。

在庫管理や原価管理はどちらかというと生産管理や販売管理の範疇の業務です。しかし管理会計の観点からは財務会計システムの一部とも考えられます。このように企業が持つ個々のシステムの位置づけは企業の考え方により異なってきます。
従って一口に企業のシステム化(システム開発)といってもいろいろなアプローチがあるということになります。
ここで挙げた機能にはそれぞれ専門のシステムがあります。専門システムを用いないととても業務を遂行できないためです。所謂会計システムは個別のシステムをを纏める位置づけになります。一つの会計システム内では個別の機能業務の連携を図れるようには作られています。
会計システムとして市販されているものに管理会計システムの一部として在庫管理システムや原価管理システムが含まれているものがあります。
しかしこの機能は生産管理ないし販売管理業務の一部でもあります。何も考えずに会計システム、生産管理ないし販売管理システムを導入してしまった場合、あるいは順序はどうあれ歴史的に生産管理ないし販売管理システムと会計システムを別々に導入したような場合、会計システムと生産管理ないし販売管理システムに似たような機能が重複して存在することになります。実際には重複した機能のどちらかを使うことになりますが、どちらを使うにしても在庫管理や原価管理業務は双方に関連しますので使用しているシステムのデータをもう一方のシステムのデータに変換する必要があります。
この変換作業をする仕組みを作ることが実は企業におけるシステム開発ということになります。
ここでいうシステム開発は決して大規模なものではありません。プログラミングの知識があれば誰でも作れる程度のシステムです。このようなシステムを石黒社会システム研究所では小さなシステムと言っています。
しかし小さいシステムであっても、先ほど知識があれば誰でも作れるといいましたが、時間がなかったり、作るのが面倒だったりするとその小さなシステムを作るハードルは高くなります。
そこを何とかお手伝いしたいというのが石黒社会システム研究所設立の趣旨です。小さなシステムでお困りのことがあればご相談ください。

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