生産管理システムについてもう一度整理します。
これは全体のシステム関連図です。
生産管理システムとは生産(設計・調達・作業)を品質・原価・数量および納期の観点で管理するシステムです。
生産管理業務の流れは次のようになります。
まず販売計画等から生産計画を立てます。
それに基づいて原材料の発注先決定や価格交渉・納期管理・在庫管理、作業員の割り当てや工程管理、品質管理などを行っていきます。
生産管理を一言で表すなら「司令塔」です。市場調査から新しい製品の企画、設計、販売計画までを管理する業務です。まずは計画を立てる ことです。次は、手配をすることです。次に進捗を管理することです。最後に計画とのずれを調整する業務があります。
生産管理システムが備えるべき機能や業務項目は次のものになります。
生産計画に関する機能
工程管理に関する機能
作業手順管理
進捗管理
部品管理(部品表BOM)
在庫管理
品質管理
原価管理
顧客管理データの参照
これを纏めると図のようになります。
このうち在庫管理は生産材の管理に相当するものであり企業全体の在庫の観点ではある意味傍流の位置づけだと思われるため図から外しています。
個々の機能や業務はそれぞれ専用のシステムが必要になりますが(専用システムを用いないと業務が効率よくできません)、それらを纏める位置づけになるのが生産管理システムということになります。
生産管理システムとしていろいろ市販されていますが、細かく見れば生産管理システムに含まれる機能業務に対するシステムの集合体になります。
生産管理システムといわれるものを導入すれば少なくともそのシステムにおいては個別の機能業務の連携を図れるようには作られています。
しかし歴史的に自社の業務に合わせて個別の業務機能に関するシステムを導入してきていると、新たに生産管理システムを導入するときに、業務のやり方を変える必要が出てきます。即ち業務のやり方を新しいシステムに合わせるのか、従来のやり方ができるように導入するシステムをカスタマイズするかを考えなくてはならないということです。
どちらにしても従来のシステムの出力を新しいシステムに合わせて変換する必要があります。
この変換作業をする仕組みを作ることが実は企業におけるシステム開発ということになります。
ここでいうシステム開発は決して大規模なものではありません。プログラミングの知識があれば誰でも作れる程度のシステムです。このようなシステムを石黒社会システム研究所では小さなしいステムと言っています。
しかし小さいシステムであっても、先ほど知識があれば誰でも作れるといいましたが、時間がなかったり、作るのが面倒だったりするとその小さなシステムを作るハードルは高くなります。
そこを何とかお手伝いしたいというのが石黒社会システム研究所設立の趣旨です。小さなシステムでお困りのことがあればご相談ください。